shim、masa、miyaと4人で。
解散直前にやることにした。
序盤は正直に回す。これが最もリスクが少ないのだから基本だ。中盤以降、3枚とも数が大きくなってくると確率的に厳しくなってくるので、嘘をつかざるを得ない時がくる。手番に「774」を受け取った。これはなかなか厳しい。1枚替で50%、2枚替で39%なので、2回に1回くらい失敗する。ここは11%分確率の高い1枚替?
まさか!2枚替に決まっている!
かの有名な博徒も言っているではないか。
『俺はこの11%で後の逡巡を買う』
2枚替えて、宣言は「871」。もちろん嘘だという考えはよぎるだろうが・・・
『受け取ってしまう、魅入られたように』
「1」があるからだ。嘘の可能性は高いが、もし本当だったら失点してしまう。本当なら受け取っても3枚のなかに「1」があるので、次順は嘘をつかずに80%で凌げる。ここで61%の勝負をする必要はない、と。
小さい数が入っていると、つい勝負を避けて受け取ってしまうのである。
逆に1枚替だったらどうか?これは成功率50%だが、「ダウト」と言われる可能性も高い。必然的に次の3枚の数字が「7」「7」「5以上」で構成されるからだ。隣人は「775」とか言われた日には、やけっぱちで向かってくる可能性がある。これはさっきと違って、自分の手番になったって崖っぷち(次の成功率が40%)なのだから、今のダウト(50%)に賭けよう、という思考回路だ。
当然だが、さっきの2枚替は失敗している。ただのハッタリで厳しい50%を凌いだ俺は、
『不合理に身をゆだねてこそファブフィブ』
などと、どっかの麻雀漫画の受け売りを噛みしめながら、悠々と隣を見物。隣のshimの宣言は「987」。これは嘘って言うべきだろ、とか思っていたら、次のmiyaは受け取った。そして宣言は「994」。masa「ダウト!」。ま、そりゃそーやろ。3枚オープンされ・・・
「9」「9」「4」
!!!
Miya「引いた」
いや、まじ、さっきの名言はmiyaに捧げよう。「987」なんて受けたら、次はさすがに「ダウト」って言われるよ。しかし手番の「ダウト」の誘惑に屈せず受け取り、ここでわずか12%を引いてきたのだ。恐ろしいことにshimの「987」も本当。miyaが失点を免れるにはこれしかなかったのである。これには脱帽!すばらしい不合理だ!!
『面白い・・・狂気の沙汰ほど面白い・・・!』
だれが勝ったか忘れたけど、このゲームの凄いポテンシャルを感じたので、帰宅時間を延ばしてもう一回プレイで満場一致。
2戦目も同様に素晴らしい心理戦が展開される。Masaの初手からで「881」。何気に受け取った俺がみたものは・・・
「661」
うぉぉ!なんてこと考えやがる!大胆に初手からきた!
一瞬「1」があるからいいか、なんて思って受けてまったわ。誰じゃ!さっき「0とか1とか言っとけば相手は受け取ってしまうのだよ、おろかおろか♪」とかほざいとったのは!
「881」なら1枚替の80%だったが、実際の「661」から「882」以上を作るとなると、1枚替の10%か2枚替の26%・・・
祈るように2枚替。
『きたぜ。ぬるりと・・・』
会心の「963」!
わずか26%で事なきを得る。
この勢いで2戦目は勝利した。
shim:3点
masa:3点
miya:3点
ダウト。でもダウトより面白い。高い数字はマジ怖い。すぐダウトされる。難易度は低めであっさり終わるから時間が無い時にオススメ。
私的:4点
このゲームの嘘をつくコツは『相手に逃げ道を残すこと』、といったが、おそらく数回やれば、こんな浅いコツは消滅する。そして答えのない「確率とハッタリの心理戦」にいつまでも痺れることが出来るだろう。というわけで個人的には高評価4をつける。しかし、shimとmiyaは引きが強いので純粋にコレ強いな。わ○ず様と戦うようなものだ(笑)