題:なつ休みのおもいで 名:くにた らいな
わたしのなつ休みの一ばんのおもいでは、いなかのおばあちゃんのうちにあそびにいったことです。
ついたらすぐにうみへいきました。たくさんおよいでつかれたので、うみのいえでいちごのかきごおりをたべました。夕がたは、にわでせんこう花火をしました。よるはすいかをたべました。
つぎの日は、ひまわりのはたけにいきました。あつかったのでラムネをのみました。ちかくの木にカブトムシがいたので、つかまえようとしたけど、にげられてしまいました。よるはすいかをたべました。
さいごの日は、おねえちゃんとゆかたをきて、おまつりにいきました。おこづかいをもらったので、きんぎょすくいをしました。一ぴきもとれなかったけど、みせのおじさんがおまけで一ぴきくれました。よるはすいかをたべました。
あしたから二がっきです。またらい年もあそびにいきたいです。
先生の総評:
とても良く書けています。今日学校を腹痛で休んでいる理由も分かりました。
ライナー・クニツィアの「ノミのサーカス」の和風リメイク。カードが全てどこか懐かしい日本の夏休みを連想させるテイストになった。
いわゆるバースト系のカードゲーム。山札から好きなだけめくって、めくれた中から好きなカードを取っていく。このときにすでに場にある絵柄だとバースト。カードを得るチャンスを失う。絵柄は10種類でそれぞれ0~7点までの計80枚+特殊カード数枚。誰かが10種類全て集めたら宣言しゲーム終了。手札にあるそれぞれの絵柄の最高点のカードが得点になる。また終了宣言した人はボーナス10点をもらえる。
また同じ数字を3枚集めたとき、「揃った」宣言をして、それらを自分の前に並べてもよい。これが一組につき10点になる。バースト系ルールに10種集める終了条件とこの得点法を併せることで、クニツィア得意のジレンマが見事に発揮される。
場にはすでに4枚。公開されている数字は0、0、1、2で、はっきり言っていらない。しかし、5枚目をめくると高確率でバーストするだろう。次をめくるか…場からとるか…
そう、10種集める終了条件と、3枚集めることでも得点が出来るルールが、点数の少ないカードを全くのゴミにしないのである。終了宣言のボーナスは大きいため、1とか2でも早上がりのための頭数にはなるし、0だろうが3枚集めれば10点だ。各絵柄の6とか7ばかり集めるのが理想であるけど、「10種」や「3枚ペア」を集めることも意識していかねばならない。最も損をするのは『カードを得られなかったとき』なのだ。
まあ、それはわかっちゃいるけど、勝ちにいくには無理は承知で『All or Nothing』な特攻姿勢が必要なときもある・・・
ジレンマだね。
短時間で決着がつくゲームだが、めくれるカードに一喜一憂し、正解のない取捨選択に大いに悩む濃密な時間が過ごせる。気持ち良く勝てたらご褒美に、よるはすいかをたべましょう。