Love Letter

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姫への恋文、誰に託す? 候補といえば…

 

衛兵:託しやすいけど姫まであまりに遠い距離

   神官:人の顔色ばかり伺う八方美人

   男爵:人を争わせる謀略に長ける性悪

   侍女:我関せずな日和見主義者

   王子:人の足を引っ張る我儘息子

   王:自分の都合のいいように権力を振りかざす暴君

   伯爵夫人:王や王子と逢瀬の噂が

   姫:これが出来たら苦労はしない 

      目の前で手紙を捨てられたら再起不能

 

恋敵にばれてはいけない。私が誰に頼んだのかは。

 

Rule&Analysis

 手札はたった1枚。自分の番に新しくカードを引き、どちらかを捨てる。捨てた方のカードはその特殊効果を発揮する。他のプレイヤーが全員脱落するか、山札が無くなった時点で手札の数比べをして大きい方が勝ち。

 

 もともと500円の同人ゲームとして販売されたものであったが、非常に好評で様々な賞を獲得し、AEG社やアークライトからも出版されるに至った(原版とAEG版ではちょっとカードの特殊効果が異なる)。わずか16枚のカードで1ゲーム5分程度で終わる。お手軽だし盛り上がるのでヘビー級ゲームの合間に最適。思考力とカード運が適度に試されるゲーム。

 

 捨て札は公開情報なので、終盤になるにつれ手札の予想が立ってくる。そしてこのゲーム、最強の「8:姫」を最後まで持つのは結構難しい。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最多枚数5枚の最弱「1:衛兵」は、相手の手札を当てると脱落させるという強力な能力。数字最強の「8:姫」は、特殊能力が『捨てると脱落』なので、手札が動かなくなって見破られよく刺される。また「5:王子(誰かの手札を捨てる)」で捨てさせられたら瞬殺である。さらに「6:王(自分と誰かの手札交換)」と「8:姫」が揃ってしまうと、王を捨てざるを得ず、姫をむざむざ対戦相手に献上してしまうことになり、交換した相手の次のドローが「1:衛兵」だったりするとばっちり刺される。しかし、交換された人も周りの人から、高確率で「8:姫」を持っているな、と思われるので、結局他の人から「衛兵」で刺されたりする。いい迷惑である。

 

 このようにお姫様は取扱いが難しい。「ぎゃくたま」狙う男達は、今日も散々振り回された挙句、衛兵に刺されて悲鳴を上げるのである。