Play Review

 アンドールの伝説「3」が予想以上に早く終わってしまったので、心機一転、続けてコレをプレイすることになった。

 

shimmasamiya4人プレイ。

このゲームは8人までプレイ可とのこと。大人数でもやってみたいところだ。


まだ未開封であったので、皆で準備をした。誤ってスタートマーカーを捨てかけたり、ピラミッド組み立て中にギミックのゴムがいきなり切れたり、不吉なことが多々あったがセットアップ完了。

 

スタートプレイヤーは私。

とりあえずダイスを振るしかないだろう、とピラミッド起動。


皆で数回ダイスを振ったころに、レグ予想を立ててみる。

現在のトップは白。まあ2着以内は堅いだろう、とレグ予想タイルを獲得。2着でも1EP3着以下では-1EPなので、最悪でも2着以内を狙えばいい。怪しいときはサイコロを振ればいい。「ピラミッド起動(ダイス)」は残りの人に情報を与える不利な行為なので、これをすると1EPもらえるのだ。2着を当てるのと同じと思えば、まあ妥協案として適当だろう。

 

などと脳内会議をしていたところ、それを中断するイベント発生。


2順目

masa「これが一位になる」

最終予想ゾーンに裏向きで置いた。

 

確認しよう。

これはレグ予想ではない。

一番最後の最終順位予想をわずか2手目にやってのけた


確かに早いものから、8EP5EP3EP・・・と配当は下がる。

しかしラクダは今走り出したばかりだ。

これは競馬素人が、馬の名前だけみて適当に馬券を買う行為となんら変わり無い。

masa、相変わらずのエンターテイナーである。

 

それを横目にmiyaがピラミッド起動。

黄色ラクダが白ラクダの上にちょこんと乗った。

確認だが上にいる方が順位が上なので、この時点で白の一着は無くなった。

やれやれ、と黄色ラクダのタイルを獲得するmory。別に何枚獲得したっていい。これで1着+2着の合計6EPかと思っていたら、


さらに緑ラクダも上に乗りおった!

これでmoryの得点は2着+3着で±0に。ひどい・・・

 

上に乗るシステム恐るべし。

基本的に後に動くやつほど有利だな、やっぱ。

 

こんな感じで予想を当てたり、外したりしながら終盤戦。

ここで素敵な奇跡が!


日本にも似た塔がある。

五大思想を示すかの如き佇まい。仏教的な宇宙観とはこのことだ。アラビア半島は大半がイスラム教だけれども。


これはもう先に動いたラクダの負けである。全ラクダにゴールの可能性がある。少しでも情報を得ようと、皆ダイスを振りたがらず、オアシス/蜃気楼タイルを置いたり、最終予想カードを置いたりしてモジモジしている。

しかし、いつかは誰かが振ることになる。

 

さてあなたの予想はどのラクダ?

 

おっと我慢出来ずとびだしたのは青ラクダ、

しかし伸びない、伸びない

橙ラクダが来た、

しかしこれも伸びない、

前から順に白、緑、橙、

黄色は唯一出遅れた形

白ラクダ圧倒的有利、緑は苦しい、

白のゴールは目の前だ

おぉっと、後方より一頭の影

黄色だ、黄色がきた!

届くか届くか届くか届くか届くか届くか届いた!

白に乗ったぁぁぁ!

白ラクダ、オアシスの力で一気にゴール

しかし及ばず、一着は黄色、黄ラクダだぁぁぁ!


ド、ドラマチック・・・

 

このときの皆の興奮はピークであり、

 

「緑、緑いけ!」

「白、白3出してゴールや!」

 

など、まるで競馬場。

そして最後尾だった黄色が駆け抜けた瞬間、

かの根岸ステークスの『ブロードアピール』を彷彿とさせた。

(知らない人は調べること!)

 

そして万駝券をとった男がここに。

 

masa「っしゃ、見たかー!!」

残り「えぇーーーーーっ!!」

あ、あんたそれ2手目に予想したやつやん!

 

 

1レース目はmasa圧勝

 

masa30EP ②miya20EP ③shim16EP ④mory7EP

 

moryしょぼすぎである。

 

 

1ゲームでも良かったのだが、面白いし、時間も余りかからないので、持ち金そのままで3レースの合計EPで勝負することとなった。

ブロードアピールのような追い脚見せたる!

 

 

【2レース目】

 

結果から行こう。

 

miya33EP+13

mory32EP+25

shim30EP+14

masa29EP(-1

 

きたぁぁ!

最終一着と最下位を、最速ダブル当てをしたmoryの独り勝ち。

・・・あれ?masa・・・

 

mory「・・・減ってるね

masa「・・・うん」

 

moryの追い脚とmasaのつまづきで一気に大混戦。

盛り上がってきた!

 

 

【3レース目】

 

miyaがうまくレグ予想タイルを獲得し、一歩出ている状態。

対するmoryも出遅れた白ラクダを最終最下位にいち早く予想。白らくだの眼前に蜃気楼タイルまで設置する徹底っぷり。

 

どうやら一着を当てたものが勝者となりそうだ。


緑が動いてこの状態。白は後方で見切れてしまっている。

見づらいがゴール直前にはオアシスが設置してある。

黄色が最有力、自分か青が3をだした瞬間ゴールだ。

当然、黄色に人気は集中しているだろう。不幸にも手番が回ってくるまでに、皆は黄色に最終投票をしたようだ(実際は見えないので気配だけだが)。


同じことをしては勝ちはない。

mory(ここは・・・緑に託す!)

黄、青よりも先に、橙が2を出せば逆転勝利が有り得るのだ。


投票をして祈る面々。次のダイスは、

 

「黄3


一番人気の黄色ラクダがそのままゴールに吸い込まれていった。

無念・・・


最終一着を最速で、かつ最終最下位を2番目に当てたmiyaの勝利となった。

 


~最終結果~

 

miya58EP+25

mory48EP+16

masa43EP+14

shim42EP+12


Evaluator

shim:3.5点

masa:4.5点

miya:3.7点

mory:4.0点

納得の大賞受賞。単純な運ゲーではなくて、ちゃんと行動順を考えたりとジレンマも盛り込まれている。コンポーネント、盛り上がり、所要時間などすべての面で高評価である。